初めての野菜作りに挑戦
農を通じて地域密着
田野畑村  特定非営利活動法人 ハックの家
                                                      2011122週号掲載記事

竹下理事長
田野畑村
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 これまで水産加工施設で活動してきた田野畑村にある福祉作業施設「特定非営利活動法人ハックの家(竹下美恵子理事長、職員10人、利用者25人)」は、今年、初めて農産物の生産に取り組んだ。手探りでの農作業のなか無事収穫を迎え、今後は、材料から漬物の製造・販売を目標に、地域と密着した活動に取り組んでいく。
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 東日本大震災によって、田野畑村の水産加工施設が被災し、「ハックの家」の利用者は働く場所を失った。
 「地域と密着した活動を」と取り組んできた同施設では、震災による事務所への被害がなかったため、震災直後は避難所として提供。地域住民とともに避難生活を送るなか、水産加工施設で働いていた中国からの研修生の作った漬物がおいしく、竹下理事長は漬物のレシピを教わったという。
 
 地元生産者より、漬物の材料を譲り受け、地元のイベントで販売したところ好評で、竹下理事長は「とにかく、働く場の確保が必要だったので、何気ない発想だったが、野菜作りからやってみようと思い立った」と話す。
 同施設は、4月上旬に運営を再開。職員の家族の好意で畑地約30㌃を借り受け、ジャガイモやカボチャを中心に作付け、10月に収穫した作物は同村の給食センターに販売した。農作業を担当した職員の大上宗剛さんは「全くの素人のため、手探りの作業で大変だった」と振り返る。
 現在は、地元生産者の作った特産「田野畑大根」を使い、切り干し大根作りの作業に追われている。
 「震災後、みんなの沈んだ心が、土に触れて汗を流すことで癒され、実りの感動を味わうことができた」と竹下理事長。農業への挑戦を通して、「これが本当の地域に密着した活動だ」と実感し、同施設の目標「利用者が地域で生きる」を、農業を通じて実現していきたいと考えている。


「ハックの家」で働く職員と施設利用者たち

現在は切り干し大根作りの真っ最中だ
 今後については「失敗を恐れず、運営を元の軌道に戻すことが先決。今年は種まきの時期ととらえ、人とのつながりを希望に、新しい『ハックの家』を皆で作っていきたい」と話している。
 現在、漬物の製造に向け、漬物工場としての作業場の建設が進んでおり、日中友好漬物「ハックばぁちゃんの漬物」として売り出す予定だ。(前川)

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